「SOHMATOH」

SL-782006-10-13



1.イントロ
2.挑戦状:ALL
3.THE BIGGEST CAMP:ALL
4.2ターンテーブル&マイクス:ARK,MINESIN-HOLD,SKIPP,Q,山田マン,三善/善三
5.炎:MINESIN-HOLD,PAULEY,Q
6.ドリームジャンボ:Q,MINESIN-HOLD,ARK,SKIPP
7.WHY:三善/善三,ARK,山田マン
8.夜と朝の間:SKIPP,MINESIN-HOLD
9.愛:三善/善三,山田マン
10.CHANGE:ALL
11.やっぱ生:SKIPP,三善/善三
12.コブラPT.2:MINESIN-HOLD,ARK
13.ミナデパーティ:Q,MINESIN-HOLD,山田マン,ARK,SKIPP
14.STANCE:ARK,山田マン,PAULEY
15.HISTORY:ALL

キャリア的にはベテランの域に入りつつある彼らのクルー名義初アルバム。少々旬を逃した感はあるものの、揺るぎない「らしさ」は存分に詰まった一枚となっている。昨今主流の即興型とはまた違ったガチガチのライミングと、コミカルなまでに頑なな啓蒙姿勢はマイクの本数分だけ個々の音源以上に濃く、さらに洗練とは程遠いゴリ押し系のトラック群も相まって通しで聴くにはキツイのも確か。しかしそれは裏返せば、いい意味で垢抜けない「日本語ラップ感」を味わえる今や希少な作品ということだ。メンバー単位ではARK・SKIPPら個性派の健闘もさることながら、MINESIN-HOLDの半歩ズレたヨコシマなスタンスが光っている。基本的には好事家がニヤけつつ聴く類のモノだが、男臭いのが苦手な御仁もM2〜M3の熱量に触れればこの芸風をアナクロと切り捨てることはできまい。