「SPECIAL FORCE」

SL-782007-12-04



1.SPECIAL FORCE
2.DEAD HEAT feat.KASHI DA HANDSOME
3.ナクナイ?
4.NIGHT RAID-Tokyo state of mind-
5.侵略
6.JUNGLE FEVER
7.AM 2:00
8.ボンバーマン
9.アルカトラズ
10.行動
11.PM 5:30
12.ONE NIGHT feat.MURO
13.楽団
14.PRAYER
15.THE PRESENT 4 REAL
16.SPEND THE TIME

ファーストで奇跡的に発明された「ニトロっぽさ」にがんじがらめになりつつも、各人がそれを必死に追求したようなセカンドから3年を経てリリースされた本作。まず、各MCの傾向としては以下のような印象。

S-WORD:ワンパターンながら、依然「ニトロのセンター」を全うしている。
MACKA-CHIN:特に変わりなし。もはやさほどラップに執着なさそう。
SUIKEN:要所要所にキレは健在ながら、大ワザが減った。相対的な存在感は減退気味。
DABO:相変わらずの安定感。が、出番多すぎで飽きる。あとフックがどれも退屈。
DELI:今風のくだけた感じのフロウにしているが、まったく声と合っていない。かなり耳障り。
BIGZ:上手い下手以前に、なぜかくもメンタリティに進歩がないのか。キャラとはいえ…
XBS:あまり熱いのもらしくないが、なかなか頑張ってる感はある。
GORE-TEX:毒々しさ・ハチャメチャさが随分戻ってきた。本作のMVP。

総じて言えるのは、がっつきや窮屈さはもはやなく、手馴れた感じさえ漂っているということ。だから前作のように聴いてて疲れることはないが、正直ダルイ。重ためのトラックが多いのも、そうした印象を強くしている。しかれどM1路線ばかりでもキツイが。。ベストトラックは方向性が一番ハマったM4。それにしても、時代が求める「ヒップホップ的なモノ」とリスナーが求める「ニトロ的なモノ」は違うのだなァとつくづく思わされた。