「JAPANESTA〜Little Boy&Fat Man〜」

SL-782007-07-04



1.Intro〜air raid alarm〜
2.Little Boy&Fat Man
3.戦友
4.Talkin' about my hood
5.Tought Not Enough feat.E-eight
6.Matter Fact
7.Winning The Case feat.DJ SIDE-2
8.Dedicated...feat.來々

徹頭徹尾ギャングスタ的な美意識が貫かれたファーストに比べると、このEPは曲毎のトピックが具体的で、トラックも比較的表情豊かなものが揃っている。中でも、十八番であるホラーチックなハードコアナンバーM2から湿っぽいM3を経て、哀愁系のM4へ着地させる一連の流れは、表現力の広がりを感じさせる部分だ。ただ、後半の楽曲群がやや単調なのと、くだけた描写が増した分、以前のような大仰で圧倒的にサグい個性が薄れてしまったのは残念。しかしそれは裏返せば、普遍性を得てとっつきやすくなったということでもある。また今作から見られるCUEの血管が切れそうなフロウは、依然として精緻なMr.OZのヴァースとのコントラストをよりいっそう明確にした。