COOL&FOOL AWARDS 2006

去年出た日本語ラップのアルバムからBEST5をチョイスしてみますた。作品そのものの出来よりも個人的に聴いた頻度に基づいたデタラメなランキングなんで、テキトーに流し読みしてもらえればコレ幸い。


1.Rhyme&Blues / OZROSAURUS
ハード面で非のうちどころがなく、名曲づくしの内容で文句ナシの1位。褒めるとキリがないので敢えて難癖をつけるとすれば、あまりに完璧なこの作品がウェッサイという決して王道ではないスタイルをベースにしていることぐらいか。それにしてもMACCHOのタフネスとPMXの安定感は異常。

2.THE ALBUM / D.L
打ち込み全盛のこの時代にサンプリングの可能性を大上段から提示した大作。ラップの鮮度という点では不満もあるけど、同時代のヒップホップが失った本質を蘇らせた意義はシーンにとっても小さくない。

3.内部告発 / 般若
これといって派手なつくりでもないのに、素のキャラクターだけで充分魅せてくれる珍しいアルバム。中身さえ伴えば、上っ面がどうあれかっこいいものができるんだということを教えてくれる。

4.THE ALBUM / SCARS
リアルなハスラーラップを本格的にやった初のクルー。アングラでもなく、サグいのとも違う「ノリ」も新しい。

5.ROB THE WORLD / ANARCHY
荒削りで拙いところはあるものの、デビュー作にしてあれだけ豪華なパッケージングに本人が負けていないのはタダモノでない証拠。今後の期待も込めて。


ちなみに、RHYMESTERの「HEAT ISLAND」は出来そのものからすると余裕でベスト3に入るぐらいの作品なんだが、他の日本語ラップと並列に評価できないほどにボーダレスな内容だったんで、カテゴライズの無意味さは重々承知の上で敢えて外しております。まあでも実際よく聴いた順だとこんなカンジ。

SEEDAの「花と雨」はこの時点では未聴。