「HOT IN POT」

1.H.I.P Intro
2.HOT IN POT
3.NIGHT RIDERS feat.BIG Z,DABO,DELI,GORE-TEX,MACKA-CHIN,S-WORD,XBS(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)
4.MISSION feat.Chief LOW
5.オワラナイ
6.BLUE SIDE
7.宝の山々 feat.BIG-O
8.ロコナイ
9.H.O.P Interlude
10.38 MONEY
11.TIME IS MONEY feat.MARS MANIE
12.I'll be there Interlude
13.ALL I NEED feat.SAKURA
14.ノリナ a.k.a.モニラ feat.Tina,KENWHEEL
15.H.I.P Outro

「フロウが主張する」彼のラップはオーソドックスなトラックでこそ本領を発揮するという筆者の持論を、ソロ3枚目となる本作は見事証明してくれた。曲毎に異なるプロデューサーを配し、幅広い構成としながらも全体としてはテンポよくシンプルなつくりで、前2作みたく妙に凝ったことをしていないのが吉と出ている。中でもMISSIEのタイトなビート上で暴れまくるM6は彼の真骨頂。ありそうでなかったM2・M7のメジャーな感じも意外とマッチしている。リリックに関してもM10・M11でコンシャスな部分を見せるなど、従来の言葉遊び路線から進化。勢いは良いが全体に重量感が乏しいのもキャラクターの表れか。「SUIKENのソロはイマイチ」という定説を払拭すると同時に、グループや客演以外でようやく自身の代表作ができたと言っていいだろう。ちなみに期待のM3は、まぁフツーです。