「ONE MIC」

SL-782007-10-02



1.ONE MIC
2.悲しみにさよなら feat.Full Of Harmony
3.Don't Stop
4.ONE LOVE feat.清水翔太
5.TURN IT UP feat.VERBAL,LITTLE,KOHEI JAPAN&青山テルマ
6.童子兄さん
7.Play That Beat feat.ZEEBRA
8.本気
9.SAGAMI feat.TIPTOP!&KEY-CREW
10.Special Girl feat.HI-D
11.summer days feat.安良城紅
12.Z I N G I
13.PEACE
14.光る未来 feat.加藤ミリヤ
15.Best Friend feat.Mummy-D&JUJU
16.続少年A

元来、童子-Tは「雰囲気」で聴かせるタイプのMCと言えよう。けっして華があるわけではないが、しばしば「いぶし銀」などと形容されるその渋味を、アトミックボム時代はシリアスな芸風で活かしてきた。ところが、移籍後初の本作では、先行シングル群を筆頭にシンガーを多数起用、トラックもキャッチーなものが主体で大きく趣向を変えている。ハーコーなスタンスを貫いてきた数少ないメジャーアーティストである彼が、ブレークスルーを試みるに当たってこうした転身を厭わないことは評価すべきだろう。内容的にも各曲一定のクオリティに達してはいる。が、いかんせん意あって力足らずというか、先述のような自身のキャラが満艦飾のサウンドに少々埋没気味で、相性の問題とは思うが、勿体無いところ。M4の清水翔太やM9参加のクルーのような魅力的な若手のフックアップをきっちり果たしているあたりは頼もしい。