「GHETTO KING」

SL-782005-12-27



1.9-Block
2.Bet On A
3.One Night Star
4.One For The...

自主盤や客演、ライブでの定評の高さから既にその名を全国に轟かせている彼の待望のファーストEP。個人的に今年一番ヤラれたMCでもある。全曲異なるプロデューサーを迎えて多彩な側面をアピールしているが、唯一従来からの攻撃的なコトバ詰め込み路線を踏襲したM1がある種浪速節なリリックも含めてやはりもっともスリリングだ。ロックなバウンスで早口ラップを試みたM2や変則的なM3は面白いが、技術面での過渡期感が残るか。一方今作最大の収穫と言えそうなのがBL作のM4で、おおらかなビートの上でみせる力の抜き加減が絶妙なフロウは彼の未知なるポテンシャルを実証するに充分な新境地だ。ラギッドな初期衝動に替わるべき絶対的なカリスマ性はまだまだ未完成なだけに、来年に控えるアルバムがすこぶる待ち遠しい。